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プロジェクト始動!日々ミーティングに明け暮れる・・・

ミーティング

2005年4月プロジェクト始動。

原山を中心にプロジェクトチームが発足した。原山とSEの平山は、開発チーム及びその他関係各部署とのミーティングに追われる日々が続いていた。このプロジェクトは最初の意識あわせが大切。ミーティングの回数は増えるばかりだった。

今までのサービスと違う、新しい構想のVPN。どう使うのか想像できない開発と「これがなければやる意味がない」と、頑なに要望をぶつける企画。この構想の核となる「フルメッシュ型」や「プラグ&コネクト」という発想は、なかなか社内での理解が得られないまま時間だけが流れていった。

意識のすり合わせには、時間にして3〜4ヶ月。
季節は夏。既に7月に入っていた。

社内での開発に救われたプロジェクト。コミュニケーション頻度が重要だった。

すり合わせに時間がかかった分、スケジュール的なしわ寄せが開発側へ押し寄せていた。そのタイトなスケジュールで設計・開発を進めることができた理由を、開発チームの勝見・矢野・竹内は口を揃えてこう言っている。

設計・開発のほとんどを社内でやったこと。

同じフロアに席のある企画と開発。ちょっと歩けば確認ができる距離にあった。疑問があれば直接企画側に聞ける環境が、時間的なロスを防ぐ最大の要因だった。

いつしか、開発側から企画要素に関する提案もあがってくるようになってきた。原山が意識合わせの成功を実感した瞬間であった。

しかし、開発・勝見は不安をぬぐえなかった。それは社内ではどうにもできないこと・・・

開発チームの竹内は、マネージドVPNを実現させるための核となる「マネージメントツール」の開発に着手していた。ルータとの連携を前提としているので、ルータとの仕様調整が重要になってくる。幸いなことに竹内はもともとバックボーンなどの構築も担当していたことから、調整に必要なノウハウは持ち合わせていた。しかし、時は既に8月。来月にはテストを、というスケジュールに竹内は追われることになる。
この時の様子を勝見は振り返る。
「竹内はノイローゼになるんじゃないか…。マウスを投げつけていたこともあった」と(実際には強く叩いただけだと竹内は言っているが)。

しかし、勝見はそれよりも不安に思っていることがあった。今回のプロジェクトで、唯一社内ではコントロールできない部分。それはルータの設計である。ルータはシスコ社のものを採用したため、スペックや仕様はシスコ社に依存する部分が多い。この部分の詰めの甘さは、プロジェクト全体のクオリティに関わってくる。

竹内 浩司
矢野 悠一

ルータに関するシスコ社とのやり取りは矢野が担当していた。実際にサービスを円滑に行うためには妥協は許されない。アメリカにいるルータ設計者に疑問を一つ一つぶつけて解決していく矢野の仕事ぶりを振り返り、勝見は「ハードネゴシエーター」と表現している。

プロジェクトが佳境にさしかかる頃、勝見と矢野はアメリカにあるシスコ社のラボで、朝から晩までひたすらテストを行っていた。事前に暗記するほど試験仕様書は確認したものの、タイムリミットは一週間。ここでのチェックができなかったら、サービスの根幹が成り立たないという事態に陥る。時間との勝負だった。
社内で検証できるのは、ルータ10台〜20台まで。しかし、実際にサービスを提供するには100台〜1,000台規模での検証は避けて通れないものだった。

目処が立ったのは8月末。この時、竹内の開発するマネージメントツールもほぼ形を整えつつあった。

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