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[連載コラム]

Windows Server活用のススメ

Windows Server 2003サポート終了対策ガイド ─アプリケーションサーバ編

  • 無償ツール「Microsoft Assessment and Planning Toolkit」とは?
  • アプリケーションサーバの何を確認すればいいの?
  • Web Deployツールを使ったIISやWebアプリケーションの移行の流れ

みなさん、こんにちは、知北です。コラムの本題に入る前にお知らせがあります。
Windows Server 2012 R2の技術書籍である、「標準テキスト Windows Server 2012 R2構築・運用・管理パーフェクトガイド」が、2014年9月末に発売されました。前作である、Windows Server 2008 R2版書籍のコンセプトを引き継ぎながら、Active Directory証明書サービス(AD CS)、フェールオーバークラスタリング、ダイナミックアクセス制御、Windows Server Essentialsエクスペリエンス、DirectAccessの設計や構築手順についての解説をあらたに追加しています。また、仮想化機能であるHyper-Vについては多くのページを割いて、詳細に解説しています。今回は日本マイクロソフト株式会社のサポートチームの多くの方々に技術監修をしていただいた自信作であり、全39章、800ページオーバーの大作です。多くのWindows Server管理者のお役に立つ書籍だと思っています。

さて、コラムの第一回ではメーカーサポート終了が迫っているWindows Server 2003について取り上げました。おかげさまでご好評をいただきましたので、同様のテーマとして、Windows Server 2003サポート終了対策のアプリケーションサーバ編をお届けします。
第三回である今回は、Windows Server 2003をアプリケーションサーバとして動作させている場合のサポート終了対策や移行の流れ、マイクロソフトのアプリケーションを移行するためのポイントについて解説します。

サポート終了対策は進んでいますか?

Windows Server 2003のサポートは2015年7月に終了しますが、対策は進んでいますか?
コラムの第一回でご紹介したような、Active Directoryやファイルサーバなど、Windows Serverの標準機能で構成されたサーバについては比較的短期間で移行を完了できるかもしれません。しかし、マイクロソフトやサードパーティのデータベースサーバ、メッセージングやグループウェアサーバ、Webアプリケーション、そして完全オリジナルのカスタムアプリケーションがWindows Server 2003で動作している場合は、多くの時間と手間を掛けながら移行などの対策を進める必要があります。
それら、Windows Server 2003で動作しているアプリケーションサーバを、2015 年 7 月までに移行するためのヒントをご紹介します。

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現状は把握できていますか?

サーバが数台程度であれば、「用途は何?」、「OS は何?」、「動作しているアプリケーションは何?」、などは把握できることでしょう。しかし、サーバが数十台や数百台存在するような環境で、現状を正確に把握することは困難かもしれません。また、仮にサーバの台数が少なくても、システム担当が変わっている場合などには、「前任者からの引継ぎがうまくできていなくて、結果として現状が把握できていない」、というケースも多いのではないでしょうか。
そのような場合には、マイクロソフトが無償提供している「Microsoft Assessment and Planning Toolkit」というツールを使って、サーバの確認を行ってみるといいでしょう。

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Microsoft Assessment and Planning Toolkitとは?

「Microsoft Assessment and Planning Toolkit」とは、サーバやクライアントコンピュータなど、既存のコンピュータをスキャンして現状確認やアセスメントを行うことができる無償のツールです。「MAP Toolkit」と略して呼ばれています。Windows Serverはもちろん、Windows 7やWindows 8などクライアントコンピュータにこのツールをインストールすることにより、対象となる他のコンピュータにはソフトウェアをインストールすることなく、ネットワーク経由でスキャンを行うことができます。

Microsoft Assessment and Planning Toolkit

Microsoft Assessment and Planning Toolkit

「MAP Toolkit」にIPアドレスの範囲やリモートアクセスに必要な資格情報などを指定してコンピュータのスキャンを実行します。すると、検出したコンピュータの構成情報やOSのバージョン、インストールされているアプリケーションの情報を収集してくれます。収集データはExcelを使って確認や集計を行うことができます。

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アプリケーションサーバの何を確認すればいいの?

「MAP Toolkit」などを使って、アプリケーションサーバの特定ができたならば、より詳細を確認していく必要があります。例えば、次のようなポイントについて確認しましょう。

構成と機能

アプリケーションがどのように設定されているか、どういった機能を実装し、使っているのか、などを確認します。また、移行作業や、事前の検証作業を円滑に行うためにも、より正確なバージョンを確認しておきます。例えば、マイクロソフトのサーバ製品では「サービスパック(SP)」や、「ロールアップ(RU)」と呼ばれる更新プログラム集がありますが、どれが適用済みかを把握することは移行を行う上で重要です。

なお、サーバの現状調査を行っていると、システム担当も把握していないアプリケーションや機能が見つかることがあります。それらは実際に利用されているのか、移行する必要があるのか、などについても確認しましょう。利用されているかどうか判断できない場合は、何か新しいデータが記録されているか、ログにユーザからのアクセス情報は記録されていないか、などを確認するといいでしょう。

依存関係

移行対象のアプリケーションと、他のアプリケーションやOSの機能との依存関係について確認します。

例えば、Aというアプリケーションを移行するにはBというOSの機能を構成変更する必要があるかもしれません。するとCというアプリケーションにも影響があるかもしれません。そのような、アプリケーションと機能の連携、依存関係を整理しておきましょう。

また、アプリケーションサーバと、クライアントコンピュータで動作しているクライアントソフトウェアとの依存関係についても確認します。例えば、マイクロソフトのメッセージングサーバであるExchange Serverを移行する場合には、クライアントコンピュータにインストールしているOutlookのバージョンに注意しながら進める必要があります。アプリケーションサーバだけを最新版にしても、クライアントソフトウェアが古いバージョンのままではうまく機能しない、場合によっては実用に耐えない状態に陥る可能性もあるからです。他にも、Webアプリケーションの場合にはクライアントコンピュータのWebブラウザーの種類やバージョンを考慮する必要があります。

さらに、サードパーティのバックアップソフトやアンチウイルスソフトとの関係についても確認が必要です。それら製品もあわせて移行する必要があるかもしれませんし、場合によってはそれら製品が調達できない、最新のサーバアプリケーションに対応していない、といった理由で移行方針を変えなければならなくなる可能性もあります。

運用

アプリケーションがどのような運用をなされているか、可能な限り詳細を確認します。
日々のオペレーションはどのように行っているのか、バックアップやリカバリプランはどうなっているのか、それらをまとめたドキュメントは整備されているのか、などを確認します。

その他

移行対象のアプリケーションについては、他にもさまざまな点について確認する必要があります。

例えば、ライセンス数はいくつあるのか、そのライセンスで新バージョンまで利用する権利があるのか、移行を行う際に一時的に必要となるライセンスはないか、などを確認します。

また、アプリケーションのサポート期限についても確認しましょう。Windows Server 2003だけでなく、大半のアプリケーションにもサポート期限があります。
例えば、Windows Server 2003での利用が多かったマイクロソフトのExchange Server 2003は、2014年の4月にサポート(延長サポート)が終了しています。サポートが切れてしまったアプリケーションを移行するとなると、計画時や実施時にメーカーのサポートを受けることができず、難航する恐れがあります。アプリケーションのサポートが切れる前に移行を行いましょう。そして、できるだけサポート期間が長いシステムやバージョンを移行先として選定するようにしましょう。

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アプリケーションサーバによって移行の進め方は異なります!

アプリケーションサーバの現状についての詳細が確認できたならば、次は移行先について検討します。同じアプリケーションの新バージョンにするのか、それともこれを機に全く異なるシステムに変更するのか、などを検討します。
同じアプリケーションの新バージョンに移行するのであれば、現在、または将来利用できなくなる機能はないかを確認します。

また、新バージョンにすることにより、どのような新機能が利用できるようになるかも十分に調査しておきましょう。そうすることにより、「サポートが切れるために移行する」という後ろ向きな理由から、「新機能を利用することにより業務効率やセキュリティを向上させる」といった前向きな理由に切り替えることができます。すると、移行の予算なども獲得しやすくなるのではないでしょうか。

アプリケーションサーバを新バージョンにする際には、それぞれ独自の制約や注意点があります。そこで、マイクロソフトのアプリケーションを移行するためのポイントについて解説します。Windows Server 2003での導入が多かったと考えられる、次のようなアプリケーションについて紹介します。

  • Web アプリケーション(IIS)
  • SQL Server
  • Exchange Server
  • SharePoint Server

なお、ここで紹介するアプリケーションだけでなく、コラムの第一回で触れたActive Directoryやファイルサーバの移行プロジェクトを進める際には、事前の動作検証がとても重要です。実環境に限りなく近い疑似環境を用意して、何度も移行を試行してください。そして、それを手順書にまとめてください。また、万が一、移行に失敗して元の状態に戻すことも考慮したロールバックやリカバリの検証も忘れずに行っておいてください。

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Webアプリケーション(IIS)の移行のポイントとは?

Windows Server標準のWebサーバ機能であるIIS(Internet Information Services)によるWebアプリケーションを新バージョンに移行するときのポイントについて解説します。

IISのバージョン

Windows Serverのバージョンによって、IISのバージョンも異なります。移行前と移行後のIISのバージョンを把握しておきましょう。

Windows Serverのバージョン IISのバージョン
Windows Server 2003 IIS 6.0
Windows Server 2008 IIS 7.0
Windows Server 2008 R2 IIS 7.5
Windows Server 2012 IIS 8.0
Windows Server 2012 R2 IIS 8.5

32bit vs 64bit

Windows Server 2003にも64bitバージョンは存在しましたが、おそらく大半は32bit版が利用されていたのではないでしょうか。Windows Server 2008 R2からは、64bit版のみのOSとなった点に注意しましょう。つまり、32bit版 Windows Server 2003のIISで動作する32bit版のWebアプリケーションを、64bit版 OSで動作させる可能性がある、ということです。ただし、Webアプリケーションをわざわざ64bit版に作り替えずに、32bitでエミュレーションして動作させることも可能ですから、実際に動作するかを事前に動作検証しておくといいでしょう。

ASP.NETのバージョン

IISのWebアプリケーションを移行する際には、ASP.NETのバージョンにも注意が必要です。Windows Server 2003のIIS 6.0では、ASP.NET 1.1とASP.NET 2.0の二つのバージョンをサポートしていました。後者のASP.NET 2.0については、最新のWindows Server 2012 R2のIIS 8.5でも下位互換によって動作する可能性が高いです。しかし、前者のASP.NET 1.1については動作しないため、Webアプリケーションのソースファイルを使って、新しいバージョンのVisual Studioでコンパイルして移行しましょう。

Web Deployツールの利用

Microsoft Web Deploy 3.5 セットアップ

IISのWebアプリケーションの移行を支援するために、マイクロソフトはWeb Deployというツールを無償提供しています。このツールを利用することにより、Windows Server 2003のIIS 6.0で動作しているWebアプリケーションを、より新しいバージョンのIISに移行するための事前検証や、移行操作そのものを容易にすることができます。このツールを利用したからといって必ず移行が成功するというわけではありませんが、移行の前の動作検証時などに一度利用してみることをお勧めします。

Web Deploy v3.5

Web Deploy 3.5

Web Deployツールを使ったIISやWebアプリケーションの移行の流れの例

Windows Server 2003のIIS 6.0で動作するWebアプリケーションを、Web Deployツールを使って新しいバージョンのIISへ移行するときには、例えば次のような流れで進めます。

  1. 準備
    移行元と移行先のサーバに、Web Deploy ツールをインストールします。
  2. 依存関係の確認
    移行元のサーバで、IISがどのようなコンポーネントを利用しているか、Web Deployツールを使って依存関係の確認を行います。例えば、次のようなコマンドを実行します。
    msdeploy –verb:getDependencies,alltrigger –source:webserver60
  3. 新しいバージョンのIIS環境の構築
    移行元で確認した依存関係に従って、移行先サーバにIISや同様のコンポーネントをセットアップします。
  4. 移行の実施と動作確認
    Web Deployツールを使って移行を実施します。
    例えば、移行元でWebアプリケーションを「パッケージ化」して、それを移行先で「展開」する方法があります。この場合、移行元のサーバでは次のコマンドを実行して、Web DeployツールでWebアプリケーションをZIPファイルにパッケージ化します。
    msdeploy –verb:sync –source:contentpath="既定のWebサイト" –dest:package=WebAppPackage01.zip
    Webアプリケーションをパッケージ化したZIPファイルを移行先サーバにコピーしてから、次のコマンドを実行して展開します。
    msdeploy –verb:sync –source:package=WebAppPackage01.zip –dest:contentpath="Default Web Site"
    移行の実施後は、Webアプリケーションが正しく動作するかを確認しましょう。
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SQL Serverの移行のポイントとは?

次に、マイクロソフトのデータベースアプリケーションであるSQL Serverを新バージョンに移行するときのポイントについて解説します。

SQL Serverのバージョン

SQL Serverは多数のバージョンが存在しています。移行前と移行後のSQL Serverのバージョンを把握しておきましょう。なお、下表のとおり、Windows Server 2003がサポートしているのはSQL Server 2000とSQL Server 2005です。

SQL Serverのバージョン 説明
SQL Server 2000 Windows Server 2003サポート
SQL Server 2005 Windows Server 2003サポート
SQL Server 2008
SQL Server 2008 R2
SQL Server 2012
SQL Server 2014

2014年10月時点での最新バージョンであるSQL Server 2014へ直接の移行が可能なSQL Serverは次のバージョンです。

  • SQL Server 2005サービスパック 4以降
  • SQL Server 2008サービスパック 3以降
  • SQL Server 2008 R2サービスパック 2以降
  • SQL Server 2012サービスパック 2以降

もしも、SQL Server 2000からSQL Server 2014へ移行するのであれば、いったん次の何れかにバージョンアップする必要があります。

  • SQL Server 2005サービスパック 4以降
  • SQL Server 2008サービスパック 3以降
  • SQL Server 2008 R2サービスパック 2以降

データベースの互換性レベル

SQL Server のデータベースには「互換性レベル」という考え方があり、新しいバージョンへ移行する際にはこれを意識する必要があります。

互換性レベル 説明 適用対象
80 SQL Server 2000 SQL Server 2008 〜 2008 R2
※SQL Server 2012/2014 未対応
90 SQL Server 2005 SQL Server 2008 〜 2012
※SQL Server 2014 未対応
100 SQL Server 2008/2008 R2 SQL Server 2008 〜 2014
110 SQL Server 2012 SQL Server 2012 〜 2014
120 SQL Server 2014 SQL Server 2014

SQL Serverの移行の流れの例

SQL Server 2000やSQL Server 2005のデータベースを、SQL Server 2014へ移行するときには、例えば次のような方法があります。

  1. 準備
    移行可能なバージョンへ、バージョンアップなどを行います。例えば、SQL Server 2000をSQL Server 2005へバージョンアップして、サービスパック4を適用します。
  2. アップグレードアドバイザーの実行と対応
    SQL Serverのツールであるアップグレードアドバイザーを使って、新バージョンで廃止された機能や、推奨されなくなった機能がないかを確認します。対象となる機能がある場合には、レポートの指示などに従って、対応を行います。
  3. SQL Server 2014環境の構築
    新しいサーバに、SQL Server 2014をインストールします。
  4. 移行の実施と動作確認
    データベースの移行であれば、「バックアップ&復元」、「データベースのデタッチ&アタッチ」、「データベースコピーウィザードの利用」など、いくつかの方法の中から選択して、実施します。移行の実施後は正しく動作するかを確認しましょう。
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Exchange Server の移行のポイントとは?

マイクロソフトのメッセージングアプリケーションであるExchange Serverを新バージョンに移行するときのポイントについて解説します。

Exchange Serverのバージョン

Exchange Serverにもいくつかのバージョンが存在しています。下表のとおり、Windows Server 2003がサポートしているのはExchange Server 2003とExchange Server 2007です。

Exchange Serverのバージョン 説明
Exchange Server 2003 Windows Server 2003サポート
Exchange Server 2007 Windows Server 2003サポート
Exchange Server 2010
Exchange Server 2013

Exchange Serverの移行は、次のような流れで行います。

  1. 新旧バージョンを共存させる
  2. 旧バージョンから新バージョンへメールボックスなどを移動する
  3. 旧バージョンを削除する

2014年10月時点での最新バージョンであるExchange Server 2013と共存が可能なExchange Serverは次のバージョンです。

  • Exchange Server 2007サービスパック3 ロールアップ13以上
  • Exchange Server 2010サービスパック3 最新のロールアップ

Exchange Server 2003はExchange Server 2013とは共存できない点がポイントです。つまり、Exchange Server 2003からExchange Server 2013へ移行するのであれば、次のような2段階の移行が必要となります。

Exchange Server 2003 Exchange Server 2007/2010 Exchange Server 2013

OutlookやWebブラウザーとの関係

Exchange Serverと最も親和性が高いクライアントソフトウェアは、Outlookです。Outlookにもいくつかのバージョンが存在しますが、古いものでは最新のExchange Serverの機能をフルに利用できない可能性があります。
また、Exchange ServerのWebインターフェイスであるOWA(Outlook Web Access、またはOutlook Web App)を利用している環境では、使用するWebブラウザーの種類やバージョンについても注意が必要です。

クライアントコンピュータのOutlookやWebブラウザーから利用できる機能についての事前の仕様確認や、動作検証を忘れずに行ってください。また、場合によってはOutlookやWebブラウザーなど、クライアントコンピュータ側でのバージョンアップなどの対応も必要になる可能性がある点に注意してください。

Exchange Serverの移行の流れの例

Windows Server 2003で利用されていたExchange Serverとしては、「同世代」であるExchange Server 2003が多かったのではないでしょうか。ここでは、Exchange Server 2003を、Exchange Server 2013へ移行する方法の例を紹介します。

  1. 準備
    移行のための準備として環境を整えます。例えば、Active Directoryの機能レベルを「Windows Server 2003」以上にする、Exchangeの組織の処理モードを「ネイティブモード」にする、といった準備を行います。また、必要であればExchange Server 2003のサービスパックやロールアップの適用も行います。
  2. Exchange Server 2007/2010のインストール
    Exchange Server 2003のみの環境に、Exchange Server 2007またはExchange Server 2010のサーバを構築します。これで1段階目の共存環境ができあがります。
  3. Exchange Server 2003からの移行
    Exchange Server 2003のメールボックス、パブリックフォルダー、コネクターなどを、共存状態にあるExchange Server 2007/2010に移行します。
  4. Exchange Server 2003のアンインストール
    Exchange Server 2003をアンインストールして、Exchange Server 2007/2010のみの環境にします。
  5. Exchange Server 2013のインストール
    Exchange Server 2007/2010のみの環境に、Exchange Server 2013のサーバを構築します。これで2段階目の共存環境ができあがります。
  6. Exchange Server 2007/2010からの移行
    Exchange Server 2007/2010のメールボックス、パブリックフォルダー、コネクターなどを、共存状態にあるExchange Server 2013に移行します。
  7. Exchange Server 2007/2010のアンインストール
    Exchange Server 2007/2010をアンインストールして、Exchange Server 2013のみの環境にします。
  8. 動作確認
    移行後の新たな環境での動作確認を行います。なお、移行の最後の最後で失敗していることが判明すると、元の状態に戻すことは困難になります。移行を行っている最中にも、動作確認を随時行いながら進めることをお勧めします。
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SharePoint Serverの移行のポイントとは?

最後に、マイクロソフトのコラボレーションアプリケーションであるSharePoint Serverを新バージョンに移行するときのポイントについて解説します。

SharePoint Serverのバージョン

SharePoint Serverにもいくつかのバージョンが存在しています。下表のとおり、Windows Server 2003がサポートしているのはSharePoint Server 2003とSharePoint Server 2007です。

SharePoint Serverのバージョン 説明
SharePoint Server 2003 Windows Server 2003サポート
SharePoint Server 2007 Windows Server 2003サポート
SharePoint Server 2010
SharePoint Server 2013

SharePoint Serverの移行を行う際には、バージョンについて次のような注意点があります。

  • SharePoint Server 2013へアップグレードできるバージョンはSharePoint Server 2010
  • SharePoint Server 2010へアップグレードできるバージョンはSharePoint Server 2007

つまり、SharePoint Server 2003を、2014年10月時点での最新バージョンである SharePoint Server 2013へ移行するのであれば、次のような3段階の移行が必要となります。

SharePoint Server 2003 SharePoint Server 2007 SharePoint Server 2010 SharePoint Server 2013

IISやSQL Serverの移行とセットで

SharePoint ServerはIISをベースとして動作するWebアプリケーションであり、構成情報やデータはSQL Serverに保持しています。そのため、SharePoint Serverの移行を計画する際には、IISとSQL Serverの移行についても慎重に進める必要があります。

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まとめ

今回は、Windows Server 2003をアプリケーションサーバとして動作させているときのサポート終了対策や移行の流れ、マイクロソフトのアプリケーションを移行するためのポイントについて解説しました。アプリケーションによって注意点や方法が大きく異なることを感じていただけたのではないでしょうか。アプリケーションや機能によって、移行方法はさまざまです。移行対象のアプリケーションが特定できたら、メーカーが提供している技術情報などを参照しながら移行プランを計画してください。

アプリケーションサーバの移行には多くの時間と手間を要します。対象のアプリケーションにもよりますが、現状調査、計画、検証、そして実施までに軽く数か月以上かかることが多いでしょう。 2015年7月のWindows Server 2003サポート終了に間に合うように、アプリケーションサーバの移行に取り組んでください。

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アイティデザイン株式会社 代表取締役社長 知北 直宏

著者プロフィール

アイティデザイン株式会社 代表取締役社長 知北 直宏(ちきた なおひろ)
Microsoft MVP - Directory Services
マイクロソフトのサーバ製品を中心に、提案、設計、導入、そしてサポートまで、オールインワンで対応しているエンジニア。また、Windows NT時代から技術書籍を執筆。最近は、マイクロソフト主催イベントでの登壇や、マイクロソフトのホワイトペーパーの執筆なども行っている。
標準テキスト Windows Server 2008 R2構築・運用・管理パーフェクトガイド標準テキスト Windows Server 2012 R2構築・運用・管理パーフェクトガイド
主な著書:
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