クラウド 元SEママの情シスなりきりAWS奮闘記

ついにEchoが発売!Alexaってなんかすごそう!

2017年12月27日掲載

こんにちは。シイノキです。冬がやってきましたが、うちの長男はいまだに隙あらば半袖半ズボンを着ようとします。そういえば私が小学生のときも真冬に半ズボンの男子がいたなぁと思いだしますが、それで風邪を引かれたら母はピンチ。ワーキングマザー的にはなんとか風邪を引かずにこの冬を乗り越えたい!だから、今日もちゃんと長袖着てください。ホントお願いします。

元SE・ITライターの私が情シスになりきってAWS導入を目指すこのコラムですが、今回はついに日本での発売が始まった「Amazon Echo」(以下、Echo)に注目!先行して発売されているアメリカなどで大ブームとなったのを横目で見つつ、日本発売を待ち構えておりました。他社も一斉にスマートスピーカーを発売し、個人的には大変注目しております。どのメーカーが家庭内の音声の覇権を取るのか…ここを握れたら結構大きい気がするんですが、どうなんでしょう。

Echoに搭載されている音声認識サービス「Alexa」に注目

音声でリモート操作できるスマートスピーカー、Echo。基本機能は各種メディアでレビュー記事がじゃんじゃん出ているのでそちらを見ていただくことにしまして、やっぱり一番気になるのは音声認識をしてくれる「Alexa」の存在です。どうやら「Echo専用の音声認識がAlexa」ではなく、「アマゾンの音声認識サービスAlexaを使えるスピーカーとしてEchoがある」という位置づけの様子。つまり、Alexaに対応したスピーカーやタブレットがあればEchoじゃなくてもAlexaは使える、ということ。さらにAlexaを使った開発をするための開発キットとして「Alexa Skill Kit」というのが提供されていまして、どうぞ自由に使って開発してね、と。スキルとは、要するにスマートスピーカー(というかEcho)向けのアプリ的なものです。

開発キット「Alexa Skill Kit」で何ができる?

さて、じゃあこの「Alexa Skill Kit」を使うと、何ができるんでしょうか?ものすっごーーーっくざっくりした説明になりますが、
「スピーカーに話かけた音声をテキスト化して渡してくれるので、それを元になんらかの処理をしてテキストを返すと音声で読み上げてくれる」
ということ。この「なんらかの処理」がスキルによって異なるわけですね。たとえば最新ニュースの見出しリストを取ってくるとか、レシピを検索してくるとか、天気予報の情報を取ってくるとかとかとか。
もちろんここはそれぞれの企業のビジネスや持ってるデータによって異なるところですし、開発は必要になりますが、重要なのは一番厄介な“音声を認識する”ところの技術をこんなにアッサリ使えてしまう、ということでしょう。AWS Summitでも「エンタープライズ企業と同じものを誰でも使える」ということを何度も聞きましたが、これもまさにそれですよね。

あれ?AWS出てきてない?…いや、関係あるんです!

…と、AWSのワードが出てきましたが、そもそもこのコラムはAWSコラムです。AlexaとAWSの関係はどうなのでしょうか?
実は最初、AlexaってAmazonが出してるんだし、音声認識のクラウドサービスって言ってるし、AWSのサービスのひとつなんじゃないの?と思っていたんですが、AWSのサイトの「製品」タブからAlexaを探しても、………ない!ないんです!どうやらAWSのサービスのひとつとしてAlexaがあるのではなく、「Amazon Alexa」という別なクラウドサービスがある、ということのようです。
AWSとの関連は…というと「Alexa Skill Kit」のページに「AWS Lambdaを使うと短期間で簡単に」スキルを開発できる、とあります。やっとAWSが出てきました。
AWS Lambdaは前のコラムにも出てきましたが、サーバーレス、つまりサーバ(EC2)を立てずに、コードを実行できる環境を提供するサービスです。つまり何らかのアクションをきっかけにしてコード(処理)を実行してくれるもので、アクションを待機するところとか、コードを実行するための仕組みを考える必要がなくなり、アクションに対応して動かしたいコードだけ用意すればよくなります。分かったような分からないような感じですが、詳しい説明を始めるとこれだけで1コラムできてしまうので、また別の機会に譲ろうと思います。
とにかく!AlexaはLambdaでいい感じに開発できると!つまりそういうことです。Alexaサイトの日本語を読む限りは、絶対Lambdaを使わなきゃダメ!とは見えないんですが、多分Lambdaを使うとすごくラクで、別のサーバを立てるとか大変だからやめとけば?というオーラを感じ取ったので、きっとそういうことだと思います。

マネージドクラウド with AWS

はじめてのAWSから 一歩進んだ活用までトータルサポート

まとめ

上でも一度書きましたが、これまで音声認識を使ったサービスなんか開発しようとしたらとんでもなく大変だったのが、EchoとAlexaの登場で一気にハードルが下がりました。Echoは日本での発売が始まったばかりですが、すでにニュース読み上げ系、金融機関の残高照会から交通情報、英語学習、飲食の予約、スマートホーム関連までかなりたくさんのスキルが公開されています。スマホの普及とともに「いかに自社アプリをユーザのスマホに入れてもらうか」という競争が激化している印象がありますが、「スマートスピーカーのスキルがないと競争に入れない」という時代もそう遠くはないのかもしれません。こんなのがあったらいいなーと思ったものを、自分で開発できちゃうかも!ってことですよね(個人的には「今日、このテレビ番組をやっているか」を音声で教えてくれるスキルが欲しいです…。子どもが好きなアニメが特番でなくなってないかどうかを、テレビをつける前に知りたい)。企業なら、自社のビジネスにどう活用するか、考えてみてもいいのではないでしょうか?

ソニーネットワークコミュニケーションズでもAWSに関するご相談をもろもろ承る「AWSなんでも相談室」を行っております。企業ごとの個別対応で、しかも無料!「Alexaでこんなことできる?」というご相談ももちろんOKですので、よろしければぜひ!(Alexa以外のご相談も大歓迎です)

正直、大変な時代がきたもんだと遠い目をしたい気持ちもなくはないですが、すごい変化に立ち会ってるよ!まじすごい!ってことで楽しんでいきたいと思います。まずは我が家のスマートスピーカー購入計画を進めるところから。比較資料を作成して、夫へのプレゼンに臨みたいと思います。
…と、実はここまでの原稿を書いたのが11月末のこと。その後AWSの一大イベント「re:Invent」で企業向けの「Alexa for Business」が発表されました。オフィスでのデスクワークをいろいろサポートしてくれる…ということのようですが、こちらもこれからどんどん“仕事向け”のスキルが発表されることになるんでしょう。これで仕事がどうラクになるのか、期待のまなざしで見守りたいと思います。
以上、シイノキでした!

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