クラウド 元SEママの情シスなりきりAWS奮闘記

【ネットワーク】 ネットが速くなるとウワサの「IPv6 IPoE対応」ってなんですか?

2018年7月25日掲載

こんにちは。シイノキです。小学校は1学期がはじまったと思ったら、あっという間にもうすぐ夏休み。夏といえば海!山!プール!の前に毎日のお弁当です。早起きの日々がはじまります。
さて、AWS Summit Tokyo 2018をレポートしている途中ですが、今回は番外編をお届け。このコラムの発注者であるソニーネットワークコミュニケーションズさんではもちろんAWS導入支援だけでなく、各種ネットワークサービスも提供しております。そんななか、インターネットVPN接続サービスの「IPv6 IPoE対応」リリースの情報が。「今、とても問い合わせが多いんです!」という担当者の強い推しもあり、急遽番外編としてIPv6 IPoE対応をピックアップしたいと思います!ネットワークは苦手分野ですが、張り切ってまいります。AWSコラムだけど果たしてAWSとの関係はあるのか…乞うご期待!

「フレッツ網が混んでるからネットが遅い」は本当なの?

ネットワークが遅いとイラっとしますよね。インターネットだろうが、拠点間ネットワークだろうが、ネットワークが遅いとイラっとする、そこは普遍的な真実だと思います(大げさ)。さて、この問題について「フレッツ網が混んでるから遅いのだ」と、言われているのをご存知ですか?フレッツ網が混んでる、使ってる人が多い、だから遅い、と三段論法にすらなってないのに、なんとなく本当っぽく見えてしまう。実際どうなんでしょうか?
詳しい方にお聞きしたところ「半分正解で半分間違い」らしいと分かってきました。私が理解できた範囲で、どういうことかを説明していきましょう。
多くの企業が、アクセス回線としてNTT東日本/西日本が提供するフレッツ網を利用していますよね。このフレッツ網からさらにISP事業者網を経由してインターネットや拠点間通信などをおこなうわけです。

オフィスからフレッツ網を通ってISP事業者網を経由してインターネットなどへ

そして、これまでは「IPv4 PPPoE」という方式で接続をおこなっていました。これは、IPv4のネットワークを使って、PPPoE方式で通信をするということを指します。
その際、フレッツ網のなかでもさまざまな機器を経由していくわけですが、今問題になっているのが「網側終端装置」と呼ばれるもの。PPPoE方式で利用する「網側終端装置」がユーザ増加で混み合っており、その結果、ネットワークの遅延・品質低下を招いている、というのです。

網側終端装置が混雑し通信の遅延・品質低下に
ここまでが「フレッツ網は混んでいるから遅い」が「半分正解」になる部分ですね。

解決策として期待される「IPv6 IPoE」とは?

この混雑問題を解決する方法として期待されているのが「IPv6 IPoE」という方式です。これは、新たなIPアドレス体系であるIPv6のネットワークを使って、IPoE方式で通信をします。ちなみに、IPoEは「IP over Ethernet」の略で、PPPoEは「Point to Point Protocol over Ethernet」の略なのですが、そう言われても違いはサッパリわかりません。詳細をガッツリと省略して違いを挙げるならば、「ユーザ認証のプロセスがあるかどうか」ということだそう。IPv4 PPPoE方式ではユーザ認証をしてはじめてつながるのに、IPv6 IPoE方式ではユーザ認証がありません。つまり、その分通信経路がシンプルになる、ということですね。

このあたりはキチンと理解できたか甚だ怪しいところですが、実は肝心なのはここ。「IPv6 IPoE方式は、新しい方式だから混んでいない!」要するに「IPv6 IPoE用の通路」と、「IPv4 PPPoE用の通路」は別々で、IPv6 IPoE方式に変更するとPPPoE方式の通路(現在絶賛混雑中)を経由しなくて済むので、通信が快適になる、というワケです。
IPv6 IPoE方式もフレッツ網の話なので、ここが「フレッツ網は混んでいるから遅い」が「半分間違い」になるというところですね。

もうひとつ付け加えると、PPPoE方式は「トンネル方式」とも呼ばれていまして、PPPoEトンネルを使って通信をおこないます。トンネルを作るにあたっては、通信のパケットに「このデータはトンネルを通ってますよー」ということを示すヘッダー情報をつけます。IPoE方式はこのトンネルを使わないで直接インターネットに接続できちゃう新しい仕組み。トンネルを使わない → ヘッダー情報もいらない → 1つのパケットで送れる情報量が増える → やり取りするパケット数が減る → 通信量が減る → 通信にかかる時間が減る、ということ(長い…)。ここもメリットと言えそうですね。

AWS環境への影響は?

ではここで、このコラムのテーマでもあるAWS環境のことを考えてみましょう。ビジネスユースでAWSを利用するなら、セキュアなネットワークで使う、これが基本でした。たとえば、ソニーネットワークコミュニケーションズでもAWSの専用線サービス「AWS Direct Connect」に対応し、拠点間とAWSをセキュアにつなぐネットワークをワンストップで提供しています。拠点間ネットワークからクラウドゲートウェイを経由して、AWS Direct Connectへとつないでいく構成です。 ここで出てくる、拠点間ネットワークがまさに今回のテーマ。この拠点間ネットワークのベースがフレッツ網になっていて、それが品質低下の原因になっているケースもあるかと思われます。ここをIPv6 IPoEに切り替えることで、社内からAWSへのネットワークがより快適になることが期待できる…というワケです。

AWS環境までのセキュアなネットワークをワンストップで提供
社内システムなどをAWSに移行するケースも増えています。AWS上のシステムを利用していて「なんか遅い」「ネットワークがボトルネックなのでは…」と疑われたときに、IPv6 IPoE対応を一度試してみるのもいいのではないでしょうか。すでにソニーネットワークコミュニケーションズで拠点間ネットワークを構築している場合、これまでと同じ月額で使えるケースもあるのだとか。新サービスの宣伝といえばまったくもって宣伝なのですが、追加コストもなく、簡単な設定変更だけだというなら、むしろやらない理由はない、というのが正直な感想です。

ちなみにそもそもフレッツ網を使わない「NURO」回線でインターネットVPNを組む方法や、インターネット接続ではない広域イーサネットサービス「NURO閉域アクセス」に切り替えるという方法もあって、企業ごとの状況に応じて最適なプランを提案しております、とのこと。詳しくはぜひぜひお問い合わせくださいませ(営業)。もちろん、他社回線からのお乗り換えも承っております♪では次回こそはAWS Summit Tokyo 2018のレポートに戻りたいと思います。以上、シイノキでした!

  • フレッツ接続サービス「ファイバーリンク光コラボレーション」とインターネットVPNサービス「マネージドイントラネット(Ciscoシリーズ)」をご利用の場合。詳細な条件などはお問い合わせください。
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